<< 2016/03/15 <外>>>

しばらくです。みなさん呆れるほどご無沙汰しておりました。
昨年は素晴らしいゲスト、<ムジカ・イーゼル>辰巳加奈さんの特集を組んでご好評いただけたのと、敬愛するアーティスト新居昭乃さんからの2周年記念プレゼント曲「雨糸」でそれこそ九死に一生を得ました。
とは言え「今年こそは……」なんて意気込むこともなく、とてもかすかな態度で今年も参ります。

まずはロゴマークをリニューアル。
起ち上げ時につくったものはぼうぼう燃える焚火でしたが、まあそんなに盛んに燃えることもなかろうと、こんどは<薪>をモチーフに。
マッチはきっと、みなさんの手の中に在るのです。
そして数名の新たな参加者を得ました。
一気にご紹介していくのではなく、このあとちょこちょこアップしていきます。

最初に登場するのが有馬野絵。
ご存じの方には狂喜していただけるのではないか……というグループ、ROCKY CHACKからのソロ参加です。
ROCKY CHACKはソングライター山下太郎を中心に90年代後半から2枚のアルバムと7枚のシングルをリリースしたグループ。いまだ根強いファンに新作を待望されながらしばらくこれと言った活動もありませんでした。
彼らを知ったのは、細海魚氏が結成した<Two Wurli and...>が昨年行ったライブにゲストとして登場したとき。僕にはとても柔らかな衝撃で、すぐにでも焚火社で紹介したいと考えました。
彼らと僕は冬のあいだじゅうずっと制作をつづけました。
それは本当に、火を熾す作業に似ていました。
そして彼らのことをより深く知るうち、山下太郎と有馬野絵はふたりとも天才である、と気づくのです。
じつはこのことは、僕が知らなかっただけで多くのアーティストらが口を揃えてそう発言しているのだとあとから知りました。まったくそのとおり。
今回のこの曲「フランチェスカ/アンジェリカ」は有馬野絵の空想がかたちになったものです。
久しく音楽制作から遠ざかっていた僕でしたが、この曲では全面的にプロデュースで参加しました。
彼女の頭の中に棲む双子姉妹の世界を、どうぞお楽しみください。

そして、これから次々にアップしていく焚火社の新作にご期待ください。