<< 2013/05/05 03:40 〈玲〉>>
こんにちは。
相変わらず忙しい日々でしょうか。
先日、わたしは絵描きのY先生と森を散歩してきました。Y先生は物知りなので、いろいろ教えてくれます。でも、それは知識ではなく知恵、という気がします。ふと思い出した時に「たしかに、そうかも」と納得してしまう感じです。
たとえば、暗やみの森を歩くコツ。足元には岩や草がたくさんあるから真下より、少し先を見つつすすむこと。ヘッドライトは、つければ2~3メートル先を照らしてくれること。
たとえば、アザミの咲き方。アザミは、うつむいて咲いてだんだん上を向いていくこと。「咲いたからには、顔を上げたいって思っているのかもしれないね」とY先生。
たとえば、ブナの樹の強さ。ブナはやわらかくて建材には向かない。けれど寒さと雪には、とても強い。やわらかくて柔軟性のある木は、簡単にぽきっと折れたりしないこと。
神は細部に宿るのでしょうか。何気ない会話のすみっこにも。
ぶつかりながらも、てくてく歩けば、世界は静かに広がっていく。
また、手紙をかきます。
元気に暮らしてくださいね。
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